北海道テーブルマジックコンテスト
- akkeyproject
- 7月1日
- 読了時間: 3分

北海道札幌市のプロマジシャンアッキーです。
先日は、僕にとって、そして北海道にとって、
本当に特別な1日となった出来事をここに書きたいと思います。
それは、同世代のプロマジシャンもやしくんと共に開催した「第1回 北海道テーブルマジックコンテスト」のこと。
これはただのコンテストではありません。北海道という地でマジック活動を続ける人と人を繋ぐ可能性と希望がありました。
まずは僕が「コンテストをやろう」と言った一言に全力で協力してくれたもやしくんに感謝します!
テーブルマジックが持つ静かで強い力
マジックには様々なジャンルがありますが、「テーブルマジック」は、その中でもとても繊細なスタイルです。演者とお客さまの距離が近く、手元の一瞬の動き、息遣い、まなざし、全てが見えるからこそ、ごまかしが効かない。
でも、そのぶん、一人ひとりの想いや人柄がダイレクトに伝わるマジックでもあります。だからこそ、今回のコンテストはとても面白く見応えがありました。
それぞれの演者の個性が光る素敵な演技ばかりでした。
私たちが見たいのは、単なる技術の勝負ではなく、どんな想いで観客にマジックを届けようとしているのか”という心と表現力の勝負でした。
出場者たちは、20代を中心とした、今を生きる北海道の若きマジシャンたち。
この日のために毎日練習したり構成を真剣に考えてアクトを作ったり
ひとつひとつの演技が、本当に胸を打つものでした。
そして客席の空気も、どんどん変わっていくのがわかりました。驚き、笑い、涙。たった10分弱の演技が、見ている人の心に何かを残していく瞬間に、何度も立ち会わせてもらいました。
私は主催でありながら、ずっと思っていたことがあります。
彼らを審査するために、ここに立っているのではない。同じ時代を生きるマジックの仲間として、北海道のマジック業界に何かできないか?未来に希望を残せないか?
きっと今日このステージに立ったことで誰かの人生が少し変わったり、それはこれからの可能性への一歩かもしれないし、人生の転機のきっかけかもしれない。そして、それこそが、マジックの持つ本当の面白さなのだと思います。
北海道という土地は、広くて、美しくて、でも時に孤独です。だからこそ、ここでマジックを続けるというのは、簡単なことではありません。
東京や大阪に住んでいたらいろんなマジックのイベントに参加できるのに!って子どもの頃に何度も思いました。
だけど今回、間違いなくスタートしたと思います。
若手マジシャンたち(一旦くぼちゃんは置いておきますw)の中に、観客の中に、私たち主催の胸の中に。「北海道のマジシャン達も、可能性はまだまだある」そんな希望が、はっきりと見えた一日でした。
このコンテストは、きっと来年も、再来年も、続いていきます。そしていつか、ここから羽ばたいたマジシャンたちが、沢山の観客に驚きと笑顔を届ける日が来ることを信じています。
最後に
この場を借りて、出場者の皆さん、運営を支えてくれたもやしくん、観客の皆さん、心から感謝を伝えたいと思います。
マジックは、ほんの少しの信じる心がなければ成立しないエンターテイメントです。だからこそ、誰かを信じること、誰かを応援すること、そして自分自身を信じることが、何よりの魔法になるのだと思います。
北海道に魔法の未来を。僕たちは、ここから始めます。
アッキー
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