北海道出身マジシャンが語る「マジシャンとして長く生きるために必要なこと」
- akkeyproject
- 36 分前
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こんにちは。北海道出身のマジシャン・アッキーです。今回は「マジシャンとして長く生きるために必要なこと」について、僕自身の経験からお話ししたいと思います。「北海道 マジシャン」として活動してきた僕だからこそ伝えられる、リアルな視点をお届けします。
北海道で感じていた“天才意識”
僕は18歳まで北海道の田舎に住んでいました。当時は地元では自分が一番マジックが上手いと本気で思っていました。同世代にライバルもおらず、テレビで活躍するプロマジシャンと同じマジックを練習していた僕は、「このまますぐに売れる」と信じて疑いませんでした。
ですが――現実は甘くなかったのです。
東京で知った「自分より上手い人たち」
上京してすぐ、若手マジシャンの登竜門といわれていた**JCMA(ジャパンクロースアップマジック協会)**の「チャレンジャーズライブ」を観に行きました。そこには今では有名になったマジシャンたちや、技術も個性も光る若手が集まっていました。
会場で目の当たりにしたのは、自分と同じことができるどころか、自分より上手いマジシャンが山ほどいる現実。
その瞬間、僕は悟りました。「ここで戦っても勝てない」――と。
お笑いの世界で学んだ「生き残る力」
そこから僕の方向性は少し変わります。マジック一本で勝てないなら、別の角度から強くなるしかない。そう思い、僕はお笑い芸人の事務所のオーディションを受け、芸能事務所に所属して1年間、お笑いの基礎を学びました。
笑いとは何か、観客をどう巻き込むか。「トーク」「間(ま)」「感情の動かし方」――これらを学んだ1年間は、今の僕にとって欠かせない財産です。
あれから15年…生き残ったマジシャンの共通点
現在、僕は36歳。あの頃から15年経って感じることがあります。それは、当時僕より上手かったマジシャンの多くがもうマジックを辞めているという現実。中には趣味として続けている人もいますが、「プロマジシャンとして食べている人」はほんの一握りです。
では、なぜ辞めてしまったのか?それは単純に**“技術だけでは生き残れない”世界だから**です。
プロとして長く生きるマジシャンに共通する3つの力
僕の経験から分析すると、マジシャンとして長く生き残る人たちは、技術以外の3つの力を持っています。
コミュニケーション能力 お客さんと自然に会話し、空気を読んで盛り上げる力。 これはマジックの技術よりも、現場ではるかに重要です。
営業力・人間関係力 ステージの外での振る舞い、関係者との信頼構築が仕事を生みます。 「敵を作らない」というのもプロとして非常に大切。
エンターテイメント力 マジックを“技術の見せ合い”で終わらせないこと。 人を笑顔にし、感動させるストーリーを届ける力です。
つまり、「上手いマジシャン」より「愛されるマジシャン」になること。それこそがプロとして長く生きる秘訣だと僕は思います。
北海道マジシャンとしての原点とこれから
僕は18歳まで北海道で「スーパーキッズ」として活動していました。地元のテレビに出演したり、イベントに呼ばれたりと、“マジックができる少年”として少しだけ注目を浴びていました。
でも、今は違います。中堅マジシャンとして、憧れの職業になりたい。子どもたちに夢を見せ、「マジックってかっこいい」「僕もやってみたい」そう思ってもらえる存在になりたいんです。
北海道の空のように広い心で、人を笑顔にし、感動を与えるエンターテイナーを目指しています。
マジシャンとして長く生きるために
これまでの経験を通して、僕が感じる結論はシンプルです。
「マジックの上手さだけでは、プロとしては生き残れない。」
技術はもちろん大切ですが、人を楽しませる力、関係を築く力、そして続ける覚悟が何よりも重要です。
これから40代、50代になっても、そのときの自分なりの“生き方のマジック”を見つけていきたいと思っています。
最後に:北海道から全国へ、そして未来のマジシャンへ
北海道で生まれ、東京で挑戦し、いままた「北海道 マジシャン」として原点に立ち返りながら活動する僕。
このブログを読んでくれた若いマジシャンたちへ伝えたいのは、「うまいだけじゃなく、続けることが一番の才能」だということです。
マジックは人の心を動かす最高のエンターテイメント。だからこそ、これからも僕は――北海道から世界へ、人を笑顔にするマジシャン・アッキーとして、ステージに立ち続けます。
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