北海道マジシャンがM-1グランプリを見て考えた、舞台で「勝つ」ことと「届く」こと
- akkeyproject
- 2025年12月22日
- 読了時間: 3分

北海道マジシャンとして、M-1グランプリを真剣に見てしまう理由
昨日の M-1グランプリ を見て、正直、いろいろ考えさせられることが多かった。
僕は北海道マジシャンとして、日々マジックショーを作り、舞台に立ち続けている。
ジャンルは違えど、「限られた時間で、目の前のお客さんに何を届けるか」という点では、漫才もマジックも同じ舞台芸術だと思っている。
だから毎年、M-1は“ただのバラエティ番組”ではなく、舞台人としての教材のような気持ちで見てしまう。
優勝予想はエバースだった理由
今回、僕の優勝予想は エバース だった。
昨年の「桜の木の下」のネタも大好きだし、普段からYouTubeでよくネタを見ているコンビだ。
なぜエバースを推していたかというと、強いツッコミでもなく、ボケを乱発するわけでもないのに、会話のズレだけで笑いを作れる凄さがあるから。
おかしな設定を一つ用意して、あとはその設定に従って淡々と掛け合いをする。審査員が漫才師であるM-1では、こういう構造は評価されると思っていた。
だからこそ、結果として優勝できなかったのは、正直悔しかった。
評価されなくても、好きなものは好きだと思えた「めぞん」
今回、もう一組、個人的にとても好きだったのが めぞん。
最後に歌を使って盛り上げる構成は、芸人界では“禁じ手”に近いのか、どうしても評価されにくい印象はある。
でも、「安易に盛り上げている」だけではなく、ちゃんと面白かったし、僕は素直に好きだった。
評価と好みが一致しないことは、舞台ではよくある。
北海道マジシャンとして活動していると、そのズレを感じる瞬間も少なくない。
優勝したたくろうの強さ
そして、優勝した たくろう。
正直、めちゃくちゃ面白かった。
やっていること自体は大喜利の連発とも言える構成なのに、キャラクターの立ち方が抜群だった。
ネットの優勝予想に名前が挙がっていたのも納得だし、舞台上での「空気の掴み方」が、他のコンビとは明らかに違っていた。
舞台は、テクニックだけでは勝てない
今回のM-1を通して、改めて感じたことがある。
それは、舞台はテクニックだけでは勝てない、生き物だということ。
会場の空気、その日の勢い、流れ。
それ一つで、同じネタでも印象は一気に変わる。
エバースの2本目のネタも、途中からどこか歯車が噛み合っていないように感じて、応援していただけに、余計に悔しかった。
北海道マジシャンとして、笑いと向き合うということ
僕自身、マジックショーを作る中で、笑いを入れることも多々ある。
もちろん、お笑い芸人さんとは比べものにならない実力差がある。
それでも、「目の前のお客さんに、楽しい時間を過ごしてほしい」その想いは、きっと同じなんだと思っている。
北海道マジシャンとして、舞台に立つ理由はそこにある。
だからM-1を見るのをやめられない
こういう大会を見るのは、やっぱり楽しいし、学ぶことも本当に多い。
勝ち負けだけじゃなく、なぜ笑いが生まれたのかなぜ届かなかったのか
それを考える時間が、次の舞台作りにつながっていく。
また来年も、真剣に見て、真剣に考えたい。
北海道マジシャンとして、自分の舞台に、その学びを持ち帰るために。





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