🎩若手マジシャンへ──なぜワンマンショーをやるべきか?
- akkeyproject
- 7月17日
- 読了時間: 4分

プロマジシャン・アッキーが語る「ステージに立つということ」
こんにちは、プロマジシャンのアッキーです。僕はこれまでにたくさんのワンマンショーを経験してきました。最初は不安だらけ。でも、今思えばあの挑戦こそが“プロになる”ということだったと強く感じています。
今日は、これからマジックで生きていきたいと考えている若手の皆さんに、**僕がワンマンショーで学んだこと、得たこと、そして何より「なぜやるべきなのか」**を、本音で伝えます。
🪄23歳、初めてのホールワンマン
僕が初めてホールを借りたのは23歳のときでした。チラシを自分で作って、SNSで告知して、友達や知り合いに声をかけて…とにかくがむしゃらに動きました。結果、200人が来てくれた。
だけど、それは決して「スムーズだった」なんて話じゃありません。
🚨「ライブやるなら行くね」は、ほとんど来ない。
本当に、これが現実です。
「その日予定入っちゃってて…」
「あ、ごめん忘れてた」
「行きたいけど、ちょっとお金が…」
誘った知り合いのうち、10人に1人来てくれたら大成功って感覚でした。
本当に人を会場に呼ぶって、ものすごく難しい。
「いいね」「行くね」なんて言葉に何度も期待して、そして何度も凹みました。でも、そこで学んだのはただ一つ。
本気で伝えたいなら、“本気”を見せなきゃ人は動かない。
🚗26歳、スーパーカーイリュージョンと500人
26歳のとき、スーパーカーを使ったイリュージョンに挑戦しました。夢のある企画でしたが、当然ひとりでは到底無理。
イベントデレクター、照明、音響、……多くの人の力を借りてやっと実現。
500人分のチケットが完売。
でもこのときも、やっぱり一番大変だったのは「人を呼ぶこと」。SNSも使ったし、DMも送った。チケットも手売りした。それでも不安は最後まで消えませんでした。
🎭ワンマンだからこそ学べたこと
ワンマンをやらなければ一生知らなかったことがたくさんあります。
照明の色が演出に与える影響
舞台用語(バミる、明転、暗転…)
音響や照明スタッフとの連携
「理想の自分」と「今の自分」のギャップ
舞台は“技術”より“構成と空気”で動くということ
うまくいかないことばかりで、正直、本番直前に泣きそうになったこともあります。でも、その一つひとつが、今の自分を創ってくれた大切な経験だったと、今なら胸を張って言えます。
🎥「残る」という最大の価値
ワンマンショーにはもうひとつ、すごく大きな価値があります。
それは、写真や映像が“資料”として残ること。
・その映像を見た人から、仕事の依頼が来る・写真をポートフォリオにしたら、出演オファーが届く・SNSにアップしたら「この人すごいね」と噂になる
つまり、ワンマンはブランディングそのものなんです。「この世界観、この規模感、そしてこの人柄なら信頼できる」と伝わる。あなた自身が“商品”になる瞬間です。
💡「やる理由」を探すより、「やらない言い訳」をやめよう
ここで、どうしても伝えたい言葉があります。
やらない理由やできない理由を並べる前に、まずホールを押さえよう。
怖いのはみんな同じ。でも、「日程」と「会場」が決まった瞬間、人は腹をくくれます。逆に言えば、そこを決めない限り、何も始まらない。
🔧ワンマンショーの始め方(5ステップ)
ステップ | 内容 |
Step 1 | 会場を押さえる(まずは小さな場所でもOK) |
Step 2 | ネタとトークで60分の構成を組む |
Step 3 | とにかく声をかけまくる(チケットは宝) |
Step 4 | 写真・映像を記録に残す(スマホでもOK) |
Step 5 | SNSやポートフォリオで発信して次につなげる |
🎓最後に:あなたの“最初の一歩”を応援したい
ワンマンショーをやるって、本当にエネルギーがいることです。でもその分、終わったあとの拍手は、自分の人生にとって何よりも特別な音になります。
苦労もあるし、落ち込むこともある。でも、やってみてください。きっと終わったあとに、こう思えるはずです。
「やってよかった」って。
そしてその一歩が、未来で誰かの心を動かす“本物のマジシャン”への道になります。
── プロマジシャン・アッキーより





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