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観客の心をつかむトーク術〜北海道マジシャンが語る、コミュニケーションの秘密〜

  • akkeyproject
  • 9月26日
  • 読了時間: 4分
北海道札幌市地下歩行空間にてストリートマジックを披露するプロマジシャンアッキー

北海道でプロマジシャンとして活動しているアッキーです。今日は「マジックの技術」ではなく、「トーク術」についてお話ししたいと思います。実は若手パフォーマーの成長において、この“トーク”こそが最重要ポイントだと僕は考えています。

なぜなら、トークは技術を魅せる前の「あらすじ」であり「予告編」だからです。

映画も予告がつまらなければ本編を見ようと思えないように、マジックもトークで観客の期待を高められなければ、どんなにすごい技をしても心に届きません。

僕がトークの大切さに気づいた瞬間

若手の頃、あるお婆さんに「あなた何言ってるか全然聞こえなかったよ」と言われたことがありました。当時の僕はかなり早口で、勢いだけで喋っていたところがありました。でも内心では「年配の方だから聞き取れなかったんだろう」と自分に都合のいい言い訳をしていたんです。

でも、ふと気づきました。

“受け取る側に合わせて伝えるのがプロの仕事”なんですよね。観客がこちらの話を聞いてくれるのは当たり前じゃない。好意で耳を傾けてくれているんです。

それから僕は話し方を見直しました。ただマジックを見せるだけじゃなくて、一言ひとことが観客の心に届くように

トークにも“技術”がある

マジックと同じで、トークも“技”なんです。

例えば僕が使っているのは…

  • 句読点をあえて繋げて喋るテクニック→ テンポよく話を進めながら、一気に観客の感情を巻き込むことができます。

  • 声のキーを1音上げて話す→ これは実は「電車の車掌さん」も使ってるんです。鼻声のように聞こえるのは、周囲の音と被らないように声を高めてるから。パフォーマーも観客の中で声が埋もれないように、少しキーを上げてみてください。

  • 口を大きく開けて話す→ 口角を上げるだけでプロの司会者のような話し方になります。これ、騙されたと思って鏡の前でやってみてください。声がまったく違います。

北海道の観客の“特徴”を理解する

僕は「北海道 マジシャン」として長年いろんな地域でショーをしてきましたが、北海道のお客さまってリアクションが薄めなんです(笑)

でも、味方になってくれた時の応援力がすごいんです。静かに見てるからといって楽しんでないわけじゃない。心をつかめば、一気に空気が変わります。

だからこそ、最初のトークがとても大事。「この人の話、面白いな」「ちょっと見てみようかな」と思ってもらえるかどうかは、最初の3分にかかってるんです。

トークは、誰でも“鍛えられる”

僕も最初から喋れるタイプではなかったです。今だって毎日のように「もっと伝わる話し方」を研究しています。

トーク力を鍛えるには…

  • 動画を撮って自分の話し方をチェック

  • 友達や家族に「聞きやすいか?」とフィードバックをもらう

  • 口角を意識して話す練習を日常に取り入れる

これだけでもかなり変わります。若手のパフォーマーには「ネタを増やすより、まずトークを磨け」と伝えたいです。技は後からでもついてきますが、観客との信頼関係はトークからしか生まれません。

トークの力がショーを“物語”に変える

マジックに限らず、ジャグリングでもバルーンでも大道芸でも一緒です。ただ「見せる」だけではなく、観客と「体験を共有する」ためには、ストーリーが必要。そのストーリーを紡ぐのが“言葉”なんです。

僕のショーでは、技のすごさだけじゃなくて、笑い、緊張、驚き、感動、全部をトークでつなげています。そしてそれは、どんなに年齢層や国籍が違っても“伝わる”ものになります。

まとめ:北海道マジシャンとして伝えたいこと

これから北海道でマジシャンとして活動したい人、全国でプロを目指している若手パフォーマーに伝えたいのは、

トークは、技と同じくらい磨くべき「技術」だということ。

そしてトークは、「観客の心に寄り添うための手段」だということ。

北海道 マジシャンとして、僕はこれからもパフォーマンスの中に“会話”を大切に入れ続けたいと思います。そして、この記事が少しでもあなたのパフォーマンス向上のヒントになったら嬉しいです。

 
 
 

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