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マジシャンってどうやって稼いでるの?収入のリアル・必要な力を現役プロが本音で語る

  • akkeyproject
  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

はじめに:マジックで「食べていく」って、どういうこと?


こんにちは、北海道のプロマジシャンのアッキーです。


よく聞かれるのが、「マジシャンって本当にそれだけで生活できるの?」という質問。

実際に僕も活動を始めた頃は、技術さえ磨けば自然と稼げるようになると信じてました。

でも現実は、そう甘くなかった。


今回は、現役プロとして活動している僕の視点からマジシャンのリアルな収入源・稼ぎ方・現場で必要な力・リピートに繋がるポイントなど、かなり踏み込んでお話しします。これからマジックで生きていきたいと思っている若手の方のヒントになれば嬉しいです。


マジシャンの収入源7選【リアルな内訳】

1. イベント・パーティー出演(結婚式・企業・学校など)

最も王道の収入源。結婚式の余興、企業パーティー、学校のPTAイベント、地域のお祭りなど。

ギャラ相場:1回あたり1万〜10万円程度(条件により幅広い)

地方イベントでは5万円前後が多く、都市部や企業イベントでは10万円以上のこともあります。仲介業者が入ると20〜30%取られることもありますが、それでも安定した案件があるのは魅力。


2. 飲食店での定期出演(マジックバー、レストランなど)

週1〜数回の「レギュラー現場」があると、精神的にも経済的にも安定します。僕もこのタイプの現場に育てられました。

ギャラ相場:1日5,000円〜15,000円程度+チップありの場合も。

ポイントは常連のお客さんとの信頼関係と、空気を読む柔軟さ。


3. 自主開催ショー・ライブ・イベント出演

チケット制でのライブや、舞台形式でのパフォーマンス。これが軌道に乗れば、売上の柱になりますが、最初は赤字覚悟の覚悟も必要です。

チケット収入:1人2,000円〜4,000円が多い。30人で約10万円。

ただし、会場代・機材・広告費・手数料などを引くと手元に残るのは半分以下なんてことも。


4. 教室・講座・ワークショップ

子ども向け体験教室や、大人向けの趣味講座、福祉施設などでのワークショップも安定収入になります。

ギャラ相場:1回3,000円〜100,000円(人数や場所による)

教えることが好きな人には相性がいい分野。オンライン講座もこれから注目です。


5. SNS・YouTubeなどの収益化

広告収入・ファン支援・企業案件など、やり方次第では大きな柱に。ただし、“バズること”と“稼げること”は別物。

再生数が多くても、収益化条件に達しないケースもあるし、マジックというジャンル特有の「ネタバレの危険性」もあります。


6. マジックグッズの販売・プロデュース

自身で開発したグッズや、改良したトリックの販売。知名度と販売チャネルがあれば収入化も可能ですが、初期投資と信用が必要

少数販売でも利益率は高めなので、固定ファンがいる人には向いています。


7. その他(テレビ、メディア、CMなど)

稀にあるテレビ出演や企業案件。単価は大きいが不定期。

僕もたまにそういった機会をいただくことがありますが、あくまでボーナス的扱いです。



実際の生活はどう?リアルな収入の話

正直言うと、「月収100万円」とか夢みたいな世界ではありません。だけど、しっかり動いて信頼されていれば月20〜40万円は十分可能です。

僕の周りのプロでも、

  • 月に数回の企業案件

  • 週1〜2の定期出演

  • SNSや物販などの副収入を組み合わせて月30〜50万円程度で安定している人が多い印象です。

一方で、営業がうまくいかなかったり、ギャラ交渉ができない人は月10万円にも満たないこともあります。だからこそ「技術」だけじゃなく、人間力と対応力が問われる世界なんです。


稼ぐために必要なのは、技術だけじゃない

▶ 現場対応力がすべてを左右する

どんなに上手くても、「時間に遅れる」「現場で慌てる」「お客さんに冷たい」と、次の仕事には繋がりません。むしろ、少々技術が甘くても「安心して任せられる」「ちゃんとしてる」人の方がリピートされます。


▶ 人間的な魅力=リピート率に直結する

実際、僕の現場では「前に来たアッキーさん、感じがよかったからまた呼びました」と言われることが多いです。マジックそのものより、「人として印象がよかったか」が仕事に繋がる場面はめちゃくちゃ多いです。


【重要】インボイス制度とマジシャンの未来

2023年から始まったインボイス制度。フリーランスのマジシャンにとって、避けて通れない話題です。

結論から言うと、「ちゃんと活動していくなら登録した方がいい」です。理由は以下のとおり:

  • 企業案件では登録してないと仕事を断られる可能性がある

  • 税制的にも、きちんと整えておいた方が今後の信頼に繋がる

  • 今後、未登録者は「個人では活動できるが、大きな仕事は来にくくなる」

収入が1000万円以下の人でも、今後の展開を見越して登録しておくと良いと感じています。


これからマジックで食べていきたい人へ:3つのアドバイス

① 無料でもいいから現場を踏め!

最初から高額のギャラを求めるのではなく、場数をこなして信頼を積み上げることが大事です。1回目は無料でも、2回目以降にちゃんとお金になるケースは多いです。


② SNSやホームページは“名刺代わり”

SNSで発信しない=存在していないのと同じ。HPやSNSを最低限整えることで、「仕事を頼みやすい人」になれます。


③ ギャラ交渉は「礼儀と自信」がセット

遠慮しすぎると、相場より安く買いたたかれることも。でも強気すぎても逆効果。「理由を持って堂々と交渉する」ことが大切です。


まとめ:マジックで生きるために必要な“3つの力”

  1. 技術力(もちろんベースとして大切)

  2. 人間力・信頼感(リピートに直結)

  3. 発信力・営業力(知られないと呼ばれない)

マジシャンという仕事は、夢を見せる仕事です。だからこそ、現実的な力もつけていかないと、その夢を続けられない。

僕自身、まだまだ勉強中ですが、少しでもこれからプロを目指す人の参考になれば嬉しいです。

 
 
 

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