【HTB秋の大感謝祭出演レポート】マジシャンひなみの挑戦と3ヶ月の軌跡|北海道のプロマジシャン アッキー
- akkeyproject
- 9月22日
- 読了時間: 7分

こんにちは、北海道札幌市を拠点に活動するプロマジシャンのアッキーです。
今回は、2025年9月19~21日に行われた【HTB秋の大感謝祭】でのとても特別なステージについてお話しします。
この日、サッポロファクトリーアトリウムの最終演目として披露されたマジックショーには、HTBのアナウンサー・福地妃菜美さん(通称マジシャンひなみ)が出演。
なんと、たった3ヶ月でマジックを習得して、40分間のステージショーをやり遂げるという無謀ともいえるチャレンジ企画でした。
そして、そのマジックの指導とショー構成、共演を担当させていただいたのが、私アッキーです。
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10年前の再来。再び任された「アナウンサー×マジック」企画
実は今回の企画、僕にとっても特別な再会でした。
というのも、10年前にもHTBさんの番組企画で、当時のアナウンサーさんにマジック&ジャグリングを指導させてもらった経験があるのです。
当時、まだ25歳だった僕に「マジックの先生役」という大きな仕事を任せてくれたHTBさんには、本当に感謝しています。
そして10年の時を経て、今度は福地アナとの新たな挑戦。「マジシャンひなみ」の誕生ストーリーは、そこから始まりました。
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!会場は難関・360度ステージ!構成からすべてが挑戦
今回のショー会場は、札幌市内でも屈指の開放感を誇る「サッポロファクトリー アトリウム」。
この場所の最大の特徴は、360度どこからでも見られるステージであること。
さらに、2階・3階の吹き抜け構造からも観客がステージを見下ろせるという、マジックにとっては非常に難易度の高い環境です。
マジックには「死角」というものが必要な演目も多く、真正面からは見えなくても横や上から見るとタネがわかってしまうことも。
そのため、演目の選定や構成には非常に神経を使いました。
全方向から見ても不思議さが損なわれないネタ、動き、タイミング、仕掛け……。ひとつひとつを練り直し、完璧なショー構成を目指しました。
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「やる気の波」と「不安の波」の中で
福地アナとの練習は6月からスタートしました。
最初の実力チェックでは、トランプのシャッフルすら満足にできない状態。机の上でバラバラと広げて混ぜている様子を見て、「これは本当に3ヶ月でショーができるのか…」と正直思いました(笑)
でも、それと同時に、僕の中に「絶対に成功させたい」という気持ちが湧いてきたのも事実です。

福地アナは練習に来るたび、すごく前向きで「できそうな気がする!」とキラキラした表情を見せてくれます。
けれど、次の練習では「私に本当にできるかな……」と急に不安になったりして。
その繰り返しの中で、僕はこんな話をしました。
> 「成功っていうのは“お客さんが喜ぶこと”。失敗っていうのは“タネがバレること”じゃなくて、“お客さんが満足しなかったこと”。だから、一生懸命やればそれでいい!」
福地アナはその言葉を心に留めてくれたようで、練習にもどんどん熱が入りました。
空中シャッフルも、最初は絶望的だったのに1ヶ月で習得!
その頑張りを見て、**仕掛けに頼るマジックから、テクニックを必要とする演目へとシフト*することを決断しました。
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ディレクター陣との一体感、そして爆笑の日々
今回のプロジェクトを支えてくれたのは、2人のディレクターさん。
最終的には「もっとこうした方がよくない?」「こうすればもっと盛り上がるかも」と、まるでチームの一員のように演出に関わってくれました。
現場は毎回笑いが絶えませんでした。というのも、福地アナの“天然発言”が炸裂することが多く、リハーサルは爆笑の渦に。
でも、笑いながら、みんな真剣に。そして本気で。
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ステージマジック、イリュージョンへの挑戦
人前で話すことに慣れている福地アナは、ステージマジックの「人前に出る緊張感」には強かったものの、
大きなリングを使うパフォーマンスや、お客さんを巻き込む「客上げ」の演出は、想像以上に難しかったと思います。
それでも福地アナは一つずつ乗り越え、見事にマスターしていきました。
さらにチャレンジしたのはイリュージョン。
シンプルながら命に関わるミスが許されない「ダンボールイリュージョン」では、HTBの依田アナも練習に協力してくださいました。
本番では
剣を刺す順番や、仕掛けの操作、タイミングなど…ひとつ間違えば事故になる。
それを福地アナはプレッシャーの中でも集中し、堂々とやりきりました。
そして最後の演目、「human card trick」では僕と福地アナのコラボ演技。
横長の箱の中に福地アナが入り、4分割されるショーは、練習中なかなかタイミングが合わず苦戦しました。
でも本番では完璧でした。
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本番当日、そして「号泣の理由」
ショー当日。サッポロファクトリーアトリウムは開演60分前からすでに満員状態。
3日間にわたるお祭りのフィナーレとして、たくさんのお客様が集まってくださいました。
直前の舞台裏は、言葉にできないほどの緊張感。
音響、照明、カメラマン…すべてがプロ。だからこそ、僕らがやるべきことはひとつだけ。
> 「お客さんを楽しませること」
ショーが始まり、40分間のパフォーマンスはほぼミスひとつなく、無事に成功。
大きな拍手に包まれ、会場全体が温かい空気に包まれました。
終演後、舞台裏に戻ると、福地アナが号泣していました。
僕は最初、緊張の糸が切れたのかと思ったのですが、彼女がインスタグラムにこう書いていました。
> 「終わってホッとした反面、終わっちゃった寂しさでポロポロ」
…3ヶ月間、毎週のように一緒に練習し、笑い合って、悩みながら進んできた日々。**まるで学生時代の部活のような、一つの目標に向かって全員で突き進む“青春”のような時間でした。
僕も久しぶりに、「教える」ことの難しさと楽しさ、そして「一生懸命な姿勢」に心を打たれる日々を過ごしました。人が本気で取り組む姿って、本当にかっこいいんです。
福地アナは、最初の頃は“自称ノロマ”だったかもしれませんが、最終的には堂々とステージに立つ「本物のマジシャンひなみ」になっていました。
挑戦の意味。そして伝えたいこと
正直、3ヶ月で40分のマジックショーをゼロから作り上げるなんて、無謀だと思われても仕方ない挑戦でした。マジックが趣味の人でもここまでのボリュームを短期間で習得するのは非常に難しい。
でも、今回の企画はただ「マジックができるようになった」ことがすごいんじゃない。
見てくれた人に勇気や感動、笑顔を届けられたことこそが、この企画の一番の価値だと僕は思っています。
この挑戦を見て「自分も何か始めてみようかな」「苦手でも一歩踏み出してみようかな」と思ってくれた人がいたら、それこそが「マジックの力」であり、エンターテインメントの可能性なんですよね。
支えてくれた皆さんに、心からの感謝を
この場を借りて、あらためて感謝の気持ちを伝えたいです。
この無謀な企画を10年ぶりに再び任せてくれたHTBさん
毎回福地アナの練習に付き合ってくれた2人のディレクターさん
完璧な裏方サポートをしてくれたプロマジシャン・たっち
多忙な中、イリュージョンの協力をしてくださった依田アナ
会場で応援してくださった多くのお客様
そして、3ヶ月間本気で走り抜けたマジシャンひなみ=福地妃菜美アナ
本当に、本当にありがとうございました。
最後に|マジックが繋げる、心と心 北海道のマジシャンアッキーが考えるマジックの可能性
マジックは“技術”ではなく、“心に残るもの”だと僕は思っています。
今回、福地アナが3ヶ月で見せてくれた成長は、まさにそれを証明してくれました。
努力と情熱とチームの絆で、マジックは「ただの演技」から、「記憶に残る体験」へと昇華します。今回もイベントが終わった後片付けをしていると「次はいつマジック見れるの?」と何人かの子どもたちに言われました。これは間違いなくその子たちにとって「記憶に残る体験」だったと思います。
「楽しかった!」「すごかった!」「泣いちゃいました…!」そんな声が、マジシャンにとって一番の原動力であり魔法の言葉です。
今後も僕、プロマジシャン アッキーは、北海道を拠点にマジックを通してたくさんの人に笑顔と驚きを届けていきます。そして皆さんもぜひ何かにチャレンジしてみてください!
また、どこかのステージで、皆さんと再会できますように!
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📷 今回の写真や舞台裏の様子はInstagramでも公開中!
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