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🎩【若手マジシャンへ:トリックより大事な“演じ方”の話】🎩

  • akkeyproject
  • 7月26日
  • 読了時間: 3分
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マジシャンを始めたばかりの頃って、どうしても「すごい技」を見せることに意識が行きがちだよね。でも、あるとき僕は気づいたんだ。「トリックが完璧でも、観客の心に残らないことがある」って。

今日は、そんな僕の体験を通じて、“演じ方”の重要性について話してみたいと思います。


◆完璧に決まったはずなのに、拍手が少なかった日

僕がまだ駆け出しだった頃、とあるイベントでマジックを披露したんだ。そのときは、何日もかけて練習した新しいカードルーティンで、技の難易度も高かったし、自信もあった。

ステージ上でも動きはスムーズ、ミスもゼロ。でも、終わってみると……観客の反応は「うっすら拍手」だけ。

「え? なんで……?」って思った。


◆“技術”と“感情”は別物だった

あとで冷静に動画を見返してみたら、気づいたんだ。技は完璧だったけど、演じてる僕の表情や声に、まったく“感情”がなかった。ただ、手順通りに“正解”をこなしていただけ。

観客は、驚きよりも「ふーん、上手いね」で終わってた。

観客の満足度より自分の完璧を求めてしまったんだ。


◆「観察」と「感情の共有」が、マジックを魔法にする

今はステージでもストリートでも、できるだけ観客の「人となり」を見るようにしてる。たとえば、お客さんが最初にポロッと喋った一言、服装のセンス、立ち方や話し方。そういう細かい情報を頭の中で拾っておいて、ショーの終盤にそれを“返す”。

たとえば「ピアスが似合ってるね」って言った女性がいたら、最後にそのピアスを絡めて一言添えるとか、シャイな男の子が緊張してたら、エンディングで彼の頑張りをみんなに褒めるとか。

そうすると、その人の中で「マジック」じゃなくて、「自分のための体験」に変わるんだよね。


◆“キャラ”は演出。演出は武器。

あともう一つ大事にしてるのが、“キャラの演じ方”。

僕はあえて、喋るときにタメ語を使ったり、ちょっとキツめの言い回しをすることがある。たとえば「そんなんじゃ絶対当たらないよ?いいの?」とかね(笑)

もちろん、ただ失礼にしたいわけじゃなくて、“場の支配”と“テンポ”を作るため。その上で、最後にはちゃんと「この人、優しさがあるな」って思ってもらえるようにする。そのギャップも含めて、“アッキー”というキャラクターを演出してるんだ。

マジシャンって、単なる手品師じゃなくて、「一人芝居の主役」でもあると思ってて。どう話し、どう動き、どう魅せるか——全部が「その場の空気」を創り出してる。


◆若手マジシャンへ伝えたいこと

これからマジックを磨いていく若いマジシャンたちには、ぜひ覚えておいてほしい。

観客は、技だけを見ているんじゃない。その技を“どう演じるか”を見ている。

たった一枚のトランプでも、演じ方次第でただのカードか、記憶に残る「奇跡」になる。

だからこそ、自分のキャラクター、喋り方、間の取り方、表情、全部に意識を向けてみてほしい。それは地味だし、すぐ結果が出るものでもない。でも、そこを磨いた分だけ、観客の“心”を動かせるマジックになる。


🎭 技術の先にあるのは、“演じ手としてのあなた”そしてその“あなたらしさ”こそが、唯一無二のマジックを生む。


💬 マジックの“失敗”って、タネがバレることじゃない。観客を楽しませられなかったこと。


そんな想いで、これからも僕はマジックを届けていきたい。

読んでくれてありがとう。

次のステージで会おう。

🎩アッキー

 
 
 

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