北海道マジシャンが語る、デビッド・カッパーフィールドから学んだ“物語マジック”という人生の指針
- akkeyproject
- 2 日前
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🎩はじめに:北海道マジシャンの原点にある“ひとりの天才の存在”
僕が初めてデビッド・カッパーフィールドを知ったのは、子どもの頃にテレビを通してだった。ステージを飛び回り、身体が分裂し、巨大なスケールのイリュージョンを次々と披露する彼を見て、「すごい!」と思った。でも同時に、テレビの中だけで見ていた僕は、「現象がすごいだけの人」そんな印象で終わってしまっていた。
北海道でマジックを愛する少年だった僕にとって「海外の大スター」は、どこか遠くの存在。——しかしそれは、21歳の“ある決断”によって大きく覆ることになる。
✈️21歳の衝動と決断:貯金30万円をすべて使ってラスベガスへ
当時の僕は決めた。「どうせなら、一度くらい本物を見てみたい。」その衝動だけで、貯金30万円を持ってラスベガスへ飛んだ。
結果から言えば、あの日の選択は僕の人生を変えた。
会場で生で見るデビッド・カッパーフィールドのショーは、テレビとはまるで別物だった。そこには巨大なイリュージョン以上の“何か”が存在していた。
🎬映画のようなショー:カッパーフィールドの“本当の凄さ”
ラスベガスで見たショーは、単なるマジックの連続ではなかった。
驚いたのは、すべての演目にストーリーがあるということ。
「なぜこのマジックをやるのか?」「どんな意味が込められているのか?」「どんな経験から生まれた作品なのか?」
彼は、自分の生きてきたエピソードや人生観をマジックの中に織り交ぜながら、お客さんをひとつの映画のような世界に連れていった。ショーが終わった時、僕は映画館を出てきたような気持ちになっていた。
「これが、世界最高峰のエンターテイメントか……」
そこから僕は何度もラスベガスへ足を運び、カッパーフィールドのショーを観るようになった。
🪄“現象以外で喜ばせる”という難しさに気付く
カッパーフィールドを見続けたことで、僕は考えるようになった。
「なぜ僕はこのマジックをやるのか?」「現象以外でお客さんを喜ばせるには?」
ほとんどのマジシャンは「現象」で勝負する。もちろん僕もそれが一番簡単で、一番手っ取り早いのは理解している。
でも、僕が本当に大切にしたいのは、
現象より強い“エピソード・アプローチ”
ただ不思議なことを起こすのではなく、“心を動かす物語”を届ける──それこそが僕の目指したいマジックだった。
🎭AKKEY THEATER誕生:若い頃の僕を動かした“あの言葉”
僕が主催してきたソロライブ「AKKEY THEATER」。この名前にも実はカッパーフィールドの影響がある。
若手時代、デビッド・カッパーフィールドが新人時代に「デビッド・カッパーフィールド・シアター」という名前のショーを行っていた、というエピソードを知った。
「自分もいつか物語のあるショーを作りたい。」
その想いで名付けたのが、AKKEY THEATERだった。
ここで僕は物語性のある作品を演じ続けてきた。それはすべて、ラスベガスで感じた“あの衝撃”から始まっている。
🔥僕が目指すマジック:クリス・エンジェルとの比較から見えた答え
僕はクリス・エンジェルも大好きだ。
派手な演出
特殊効果
DMXライトを使ったステージ
ロックで刺激的な世界観
彼のショーは“ビジュアルの暴力”と言えるほど強烈な体験だ。
では、僕はどちらを目指すのか?
答えは……“その中間”だ。
カッパーフィールドの物語性
クリスのビジュアルと演出力
そして僕自身の「話で引き込む力」
これらを全部混ぜ込んだ、物語とビジュアルが融合したハイブリッドなマジックそれが僕の目指す場所だ。
📢「話で魅了する力」は僕の天性のギフトだった
自分で言うのも照れるけど、僕には「話で惹きつける才能」があるらしい。
その原点は小学1年生の頃。なぜか塾の先生に言われて「音読大会」という公文式の大会に出場することになり、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を読んで入賞した。
審査員の言葉:「君は喋る才能がある」
この言葉は、心の奥でずっと鳴り続けている。
そして実際、僕がYouTubeやTikTokで喋る動画は100万再生を超えるものがいくつかある。つまり、僕の武器は喋りで人を引き込む力なんだ。
この力をマジックと掛け合わせたら……きっともっと新しい世界が作れるはずだと思った。
🧱ベルリンの壁、タイタニック号——歴史を“体験できるマジック”を作りたい
最近の僕は、歴史的事件をテーマにしたマジックに挑戦したいと思っている。
タイタニック号の沈没
ベルリンの壁の崩壊
その時代に生きた人の感情
僕がそこにいたら感じたこと
これらの“物語”を、マジックとして表現できないか?そう考えている。
ただ驚かせるだけじゃなく、お客さんが「心ごと動くようなマジック」。それを2026年に形にしたいと思っている。
🎩おわりに:北海道から“物語マジック”を届けたい
僕は北海道で生まれた北海道のマジシャンだ。でも、ただの“北海道の手品師”で終わりたいわけじゃない。
北海道から物語のあるマジックの文化を広げたい。
現象の派手さだけじゃない
物語を感じる
心が動く
思い出が残る
終わった後に深呼吸したくなる
そんなマジックを、僕は届けたい。
カッパーフィールドに憧れてクリス・エンジェルに刺激を受けて喋りの才能を活かして物語と演出を混ぜ合わせた“アッキーにしかできないマジック”。
それをこれからのステージで、そして北海道から全国へ、必ず届けていく。





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